心療内科医のひとりごと

専門用語を使わない心療内科のはなし


インド料理とカレイのお話

ロンドンのヒースロー空港で入国手続きに並んでいた時のことです。
長くてちっとも進まない行列にしびれを切らしたのでしょう、列の前の方で何やら文句を言って居る声が聴こえました、アラビア語のような言葉で大声で苦情を言っています。
その直後、突然現れた兵隊が2名、物凄い雰囲気でそちらに走って行きます、手には機関銃を持ち、何時でも打てるように引き金に指をかけていました。
それから何が起こったかは見えませんでしたが、どうやら無事に終わったようでした。
しかし、息をのむとはまさにあの感じ、自分の見て居る事が現実とは思えませんでした。
無事に入国した後になっても、世界がテロに身構えている現実を突き付けられたようで、何とも重い気持ちが残りました。

最近のmodern british cuisineは美味しいそうですが、過去の体験から疑り深い私は、お馴染みのインド料理を夕食とする事に決めました。
ホテルの推薦で初訪問、インド料理とはこんなにも美味しく多様性のある物かと感動し、それ以降ロンドンに行くと、どうしても寄りたくなるお店です。
日本人の知るカレーの匂いがするのはラムのお皿のみ、すっきりした料理の後はこってり、冷たい料理の後は暖かい料理、味と香りのバランスを考え抜いたコースに、やっぱり来てよかったと満足しました。

さて、カレーの話では無く、加齢のお話です。
何も運動をせずに過ごすと30歳代から70歳代にかけて、人体の筋肉量は半分に減少するそうです。
筋肉は寝ている間にもカロリーを消費してくれますから、筋肉量が半分になればカロリー消費が半分になる、つまり同じ量を食べてもドンドン太ってしまうことになります。
以前は何気なく出来た動作が億劫となり、ショーウインドーに映った自分の歩く姿に愕然とする、そうなると大きく気分が落ち込んでしまいます。
でも、安心してください、筋肉はたとえ80歳代になっても運動すれば発達します、後ろ向けに転んでしまうリスクを避けるため、部屋の角を後ろにしてスクワットでも試されてはいかがでしょうか。
元気で美味い物を食べるために!

グルメの友人たちと、シュークリームの中にクリームの代わりに何を入れて食べたら美味いだろうかと話していたら、ある提案が在りました、
「固めに調理したカレーを詰めたら美味いんじゃないか?」
この提案は直ぐに否定されました
「どこの変わり者が、カレーシュー(=加齢臭)なんて頼むんだよ?」
シャワーもまめに浴びる事にいたしましょう。



About Me

こんにちは、腎臓・血圧内科を専門として医師の仕事を始めました。腎臓がとても悪くなると血液透析をしないと、生きていけません。血液透析とは機械を使って1回に3から4時間、週に3回から4回、血液をきれいにする治療です。これが始まると殆どすべての患者さんが、うつ病のような状態になられます。患者さんの心に触れないといけないと思い、精神科の勉強も始めました。心療内科・内科を開業して13年目になります。難しい専門用語をできるだけ使わずに、心療内科のお話をして行きたいと思います。

メールマガジン