患者さんから何度も尋ねられることが有ります。
「先生、毎日大勢の心を病んだ患者さんを診察して居られますが、ご自分の心が病むことは在りませんか?」。
お答えは何時も同じです,「診療で私の心が病む事は在りません。」私も、普通の人間です、悩みもあり苦しい事も勿論あります、元気な日も、疲れて元気がない日も在ります。
然し、診療上で患者さんの悩みや苦しみに出会っても、それによって私の心が病んでしまうことは在りません。何故なら私は医師として患者さんの問題に向き合っているのです、その問題がどのようにして発生して、どんな経過をたどっているのか、どのような対応が可能なのか。それらを何時でも考えながらお話を伺っています。
悩み、苦しんでいる患者さんの心に深い同情を感じます、それは人間として当たり前の感情であると思います。然し、医師のする事は何とか出口を探し、最も効果的に作用すると思われる薬を処方する事です。
私が心から共鳴・共感できるのは、良くなられた患者さんの喜びです。純粋に喜びに満ちた笑顔は、私の中に、同じくらいの嬉しさを作り出してくれるのです。本当に有難い仕事です。

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