病状を総合的に判断して、治療に加えて休職や休学をお勧めすることがあります。
休職や休学をしている時の注意事項をお話します。
1. 昼夜のリズムを保つこと
仕事や学校を休むと、朝起きなければならない理由がなくなります。
寝て居たければ何時までも寝ていることが出来るようになります。
朝起きなければならない理由が無くなるということは、何時に寝てもどんなに夜更かしをしても良いことになります。
しかし、朝寝坊と夜更かしの生活で昼夜が逆転すると状態が悪くなります。
まず、人間の体には日内リズムがあり、朝は起きるように夜は寝るようになっています。
ですから、このリズムを壊すと、例えてみれば時差ボケを自分で作り出してしまうようなことになります。
明るくなればぐっすりとは眠れません、起きてみてもぐっすり寝た後の熟眠感が得られません。
更に、昼頃に起きて明け方に眠るような生活を送るようになると、仕事の都合で止むを得ずそうしている場合を除いて、“自己嫌悪” がやって来ます。自分の事が好きになれません、自分に対するイメージが低下してしまいます。
これはうつ状態を下向きに引っ張り回復の妨げになります。
逆に、少し早起きをすると、何となく清々しく、自分が立派な人になったように感じられるものです。
昼夜逆転は生理的にも精神的にも良くありません、ご注意ください。
2. 眠過ぎをしないこと
寝すぎると疲れることを御存じでしょうか、立っていたり、座っている場合には心臓は心臓より上に血液を押し上げれば、後は重力が助けになって血液循環が行われます。
ところが、寝ている場合を想像してください、高低差はほとんどありませんので、血液循環をするために心臓は孤軍奮闘します。
長い時間(10時間以上)寝て起きると、何となくふらふらして疲れたように感じることがあると思います。
このような場合、自分はまだ疲れているのだと誤解して、更に寝てしまい疲労感を増々深めてしまうことが在ります。
睡眠時間は10時間を超えないことをお勧めします。
3. 一日に一度は外出しましょう
失礼ながら、日本人で大邸宅にお住まいの方は、それほど多く在りません。
短時間でも結構です、一日に一度は外出してください。
狭い部屋に閉じこもっていると心も内側に向かって閉ざされてしまいます。
4. 仕事や学校のことは考えないようにしましょう
学生生活が長かったので、様々な生徒さんの家庭教師をしました。
どうしてもと頼まれて、不承不承引き受けたある小学生に言った言葉です。
「君は、僕が来て一緒に勉強をしているときに遊びのことを考えているでしょう。
逆に、遊んでいるときには、また先生が来て勉強しなければならないと考えているよね?」
「??……!!」
「そんな損なことは止めて、勉強しているときには勉強のことを考えて、遊んでいる時には、勉強のことなんか忘れたらどうかな?」
「先生、頭良いね、これからそうする!」
彼は希望の中学校に合格しました(笑)
せっかく仕事や学校を休んでいるのですから、それらの事はすっかり忘れて心を自由にさせてあげましょう、早く良くなる秘訣です!!
