うつ病になると、発作的に会社を辞めたり、恋人と別れたくなりますが、人生にとって重要な問題は、元気になってから決めてください!
前回、そのように書きました。
今回は、逆にそう状態になった時に起こる困った現象について書きます。
ある日、50歳代の男性が、妻のことで相談したいと来院されました。
落ち着いた、穏やかそうな感じの人物です。
しばらく前から、妻の様子がおかしい、まさかとは思ったが興信所を使って調べてみたら浮気をしていることがわかりました。
これから先の男性の言葉に、目を見張りました。
妻と結婚してからもう長い時間が経ちますが、時々妻が高揚していることを感じていました、そして高揚した後はかなり長い期間落ち込みます。
今回の高揚はとても激しく、何かに突き上げられているようで落ち着きが無く、妻は何時でもイライラしているようでした。
気持ちの波はあってもずっと良い妻であり良い母でした。
妻の浮気には怒りを感じていますが、妻は何かの病気で浮気をしてしまったのではないでしょうか、もしそうなら治療をしてやりたいと思います。
浮気の証拠を突きつけたら泣いて謝りました、今は妻が不憫です。
奥様は躁うつ病だと思われます、そう状態の時には浪費や夜更かしと共に、性的奔放(=浮気)が起こりがちで、奥様の浮気はまさに典型と思われます。
奥様にお会いする前でしたが、私はそのようにご主人にお答えしました。
しばらくしてから、今度はご夫婦で来院されました、奥様は確かに躁うつ病でした。
治療に対する反応も良く、比較的短期間で安定された状態になられました。
落ち着かれてのちも、診察には何時もご主人が同伴されています。
「病気で夫婦関係が壊れずに本当に良かったです」
そう言いながら奥様を見る、ご主人の眼差しの優しさがとても印象的でした。
