心療内科医のひとりごと

専門用語を使わない心療内科のはなし


うつ病とはⅠ

うつ病とは何でしょうか…

簡単に言えば、心がへこんでしまった状態です。

心には弾性があって、辛いことがあっても立ち直ることが出来るものですが、強いストレスが長くかかったり、複数のストレスが一緒に来たりすると、弾性の限界を超えて、心がへこんでしまうのです。

その結果として、仕事に行けない、学校に行けない、家事ができない、何事も面倒でやる気が出ない。好きであった趣味でさえも面倒でやる気になれない、等々の症状が出ます。寝つきが悪かったり、途中で眼が覚めるなど、睡眠状態も悪くなることが多いです。

原因は沢山あります。仕事、通学、家事、育児、家族をめぐる問題、コロナで大騒ぎのころには、周りを見ても空車ばかりで嫌になってしまうと言って、大勢のタクシードライバーが受診されました。降格、左遷、失恋、離婚など、辛いことが原因でうつ病になることが多いですが、その反対例として、出世・昇進うつ病と言われるものもあります。同期のトップで課長になったが、自分はその期待に応えられるのだろうかと悩んで心がへこんでしまうのです。

人の心は本当に細やかで繊細なものなのです。



About Me

こんにちは、腎臓・血圧内科を専門として医師の仕事を始めました。腎臓がとても悪くなると血液透析をしないと、生きていけません。血液透析とは機械を使って1回に3から4時間、週に3回から4回、血液をきれいにする治療です。これが始まると殆どすべての患者さんが、うつ病のような状態になられます。患者さんの心に触れないといけないと思い、精神科の勉強も始めました。心療内科・内科を開業して13年目になります。難しい専門用語をできるだけ使わずに、心療内科のお話をして行きたいと思います。

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